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パパ夫とママ子の 知っておきたい介護の基本 介護の基本D「老健」介護老人保健施設とは

「急に介護サービスが必要になった!」「まだ大丈夫だけど今のうちにくわしくなっておきたい」そんな皆さまのために、知っておきたい介護の基本を詳しくご紹介します。
介護初心者の夫婦パパ夫・ママ子と一緒に勉強していきましょう。

ケア子さん

さぁ、いよいよ最後のお勉強ですよ。
ところで、お父様のご様態はいかが?

パパ夫

命に別状とかはないんだけど、しばらく入院してるから、ちょっと足腰が弱っちゃってるみたいなんですよ。動けなくなると、寝たきりになっちゃうことも多いって言うし・・・心配ですね。

ケア子さん

だったら、後々の話になるとは思うけど、要介護認定を受けて、「介護老人保健施設」に通うという選択肢があるわね。

ママ子

「介護老人保健施設」って、介護の基本Cで出てきた、公共型の施設のこと?

ケア子さん

そう!そして、ベテラン館も「介護老人保健施設」です!
「老健」、なんて略して呼ばれたりもするの。
"もっと詳しく"を読んでみて。→

POINT!

「介護老人保健施設」とは、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアを始め、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。ご利用者様ひとりひとりの状態や目標に合わせたケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制を整えています。

ご利用対象

介護老人保健施設をご利用いただけるのは、以下の条件を満たした方です。
介護保険法による被保険者で要介護認定を受けた方のうち、要介護度1〜5の方。 病状が安定していて入院治療の必要がない方。 入院治療の必要はないが、リハビリテーションは必要な方。

施設の形態

ケア子さん

介護老人保健施設は、施設の形態により大まかに以下の3種類に分けることができます。

  1. @退院後、施設に入居し、3ヶ月間程度の短い期間、集中的に機能訓練を行なう入居型サービスに、デイケアやショートステイなどの通所型サービスも併設した複合サービス型。
  2. A退院後、自立した在宅生活が続けられるように、ご自宅から通いながら機能訓練を行なう通所サービス特化型。
  3. B2008年5月からスタートした介護療養型老人保健施設(※18)。

サービスの違い

ケア子さん

病院を退院後の、入居サービスと通所サービスの違いは以下の表のようになっているのよ。

入居サービス 病院 → 老人介護保健施設 → ご自宅 退院後の3ヶ月程度の短い間、施設に入居し集中的に機能訓練を行うことで、語か家庭への復帰を目指します。 通所サービス 病院 → ご自宅 ⇔ 老人介護保険施設 退院後、自立した在宅生活が続けられるように、ご自宅から通いながら機能訓練を行います。
パパ夫

訓練とかリハビリをして、自宅で問題なく暮らせるように回復するっていうのが前提なんだね。

ママ子

本当ね。健康第一とは言うけれど、
やっぱり、元気に暮らして自宅で看取られるってのが理想よね 。

ケア子さん

そうね、そういった意味でも、高齢化が急速に進んでいく中、 「老健」は、ますますその重要性が増してくると言えるわね。

そして・・・
ケア子さん

さて、要介護認定や、要介護度などから始まって、介護施設やサービスの種類まで、介護の基本について一通り見てきたけど、どうだった?

ママ子

初めて知ることが多かったな。介護のことって殆ど何も知らなかったんだって、改めて反省・・・。

パパ夫

でもだいぶ理解することが出来ましたよ。いざって時にあわてないように、今度、地域包括センターにも行ってみます。

ケア子さん

介護っていうのは、誰にでも訪れる段階なの。今、話している私たちだっていつか介護される時が必ず来る。だから、親にしても配偶者にしても、いざその時が来たら出来るだけ後悔しないように、きちんと面倒をみてあげたいわよね。

登場人物

パパ夫
サラリーマン。同居中の父親が階段から落ちて入院したため、急に介護に現実味を感じ始めた。45歳。
ママ子
パパ夫の嫁。義父の介護が始まったら、どうすればいいか不安に感じている。42歳。
ましばさんの奥さん
二人のご近所に住んでいる、ホームヘルパー2級の資格を持つ介護のベテランさん。58歳。